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山梨の山

登山と山と高山植物

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山梨県は山国です。
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その魅力は知る人ぞ知る宝です。しかし県内者を含めて知られていません。これからも自然の発掘に勤めます。ブログ初めてです。どうぞ宜しくお願いします。

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水晶とメノウそして博物館の意味合い

2009.01.20 21:12  投稿者:ootaminoru

水晶とメノウはその成分は全く同じです。
山梨宝石博物館のパネル説明にそのように書かれてありました。
そうなんだ。目から鱗です。

二酸化珪素(SIO2)です。シリカとも言います。
二酸化珪素は非結晶体が石英でもあり、ガラスの主原料であったり、砂礫や土砂や岩石に多く含まれている物質だ。

水晶とメノウはその結晶の形質が異なるだけの違いだそうです。
水晶は二酸化珪素が六方体に結晶した単結晶物です。高度7です。(ダイヤモンドが10)
紫水晶は鉄イオンを含有しています。

メノウは目に見えない程微細な結晶が集積した塊になったものです。
小さな結晶体の乱反射で透明にはならずに岩石状に成長したものです。
これを潜結晶と言います。
多孔質の為に染色加工が可能ですので様々な工芸品となっています。
尚、加熱処理すると鉄が酸化して赤色に変わるそうです。

以上の説明は写真2の要約です。


ここからは私の推察と感想です。

水晶もメノウも地下の深い部分で岩の割れ目で成長して出来るものだと思う。
その成長に欠かせないのは熱水であり温水だ。だから熱水鉱床と言われるのだろう。
350℃以下の高圧熱水で石英成分が溶解しイオン化した状態が徐々に熱水の冷却によって過飽和濃度に達して水晶ではガマと言われる空間で岩の壁に小さな結晶体が析出しそれが肥大化して単結晶が進行する。その場合、閉鎖したガマ(空間)ではなく絶えず過飽和な熱水が、ある一定のスピードで流入して滞留しそしてその先から流出する場所でないと成長はありえない。
メノウも同様の環境で成長するものと推測しますが、異なるのは過飽和な状態から熱水溶液の液体の中で結晶化の核が析出する事だろう。それが夫々肥大化して角砂糖のようにくっ付きガマの内部で岩石化したものだろう。

金や銀、鉛、銅、亜鉛などなどの重金属もこのような集積過程で成長したものを熱水鉱床と言います。
日本の金(ゴールド)に代表される重金属の鉱山の多くは熱水鉱床だそうです。
日本列島は幾つかのプレートがぶつかる複雑な地下構造を持っていてマグマの活動が盛んで火山や地震が多いがその分、地下水が加熱して熱水鉱床も発達しやすい地下構造を持ちます。

日本の中世末期の時代は世界的に見た場合はマルコポーロの東方見聞録で初めてヨーロッパ世界に東洋が紹介された時期であり、それがやがて大航海時代へと繫がります。スペイン、ポルトガル、少し遅れてイギリスのインドやオーストラリア進出。コロンブスのアメリカ大陸の発見は1492年です。
武田信虎の父の信綱の時代です。信虎は1494年の生まれです。

マルコポーロの東方見聞録に出てくる黄金の国ジパングとは少し時代がずれますが大雑把に甲州武田のことです。
16世紀中庸にポルトガルが種子島に来たその時代(1543年が有力)及びそれ以降の金銀の産出の過半数は石見銀山であり甲斐の国の金山から産出していました。
やがて中世の時代は終わり近世に入ります。徳川幕府は金山を佐渡に開拓します。その技術や技術集団、奉行など金山開発の行政のほとんどは甲斐の国からの移籍でした。
甲斐の山々、水晶から宝石加工、富士五湖からの富士山、熱湯鉱床、湯の奥金山、日本の中世末期の戦国時代、大航海時代、下部温泉、仏教の総本山身延山久遠寺、南アルプス。ここからその時代の世界遺産がリンクして見えてきます。

このような知的な遊びを提供してくれるのが公共施設の博物館だ。
他の宝石販売店やギャラリーやカイテラスでは期待できません。
博物館、美術館、文学館、図書館、文化会館の使命はすぐにビジネスやこの世の現世ご利益を期待するものではなく、地域振興、地域活性化、地域の文化、地域の殖産興業を縁の下で支える存在でもあるのだ。

多くの公的資金や人材を投入して遊びの文化を豊かにしていただいていることを感謝しなければバチが当たりそう。
そうした側面を知りながら勇気を出して、先に「宝石の加工技術」を書きました。
何時の世も現世御利益と理念とのせめぎあい、折り合いでしょうかね。


コメント(0) | この記事のURL | カテゴリー:観光施設アミューズメント

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