北岳で出会った花達(その24 南アルプスにないウルップソウ)
2008.10.11 12:02 投稿者:ootaminoru
ウルップソウ (得撫草*ウルップの漢字)ゴマノハグサ科ウルップソウ属
ウルップソウは北岳を含む南アルプスにはありません。
しかし、幸運な事にツクモグサ同様、八ヶ岳で見ることが出来ます。
ウルップソウは限られた場所に隔離分布しています。即ち礼文島と八ヶ岳と白馬岳にしかありません。近縁種が北海道の大雪山系に夕張岳にあります。
そして、母種がシベリアからアラスカにかけて分布していると言います。
ウルップ島で最初に発見されたことによる名前だと言われています。
しかし、何時、誰がかが分りません。
写真は7月21日の白馬岳のものです。
私達山梨県人は大変幸運な場所で暮らしています。もしその人が高山植物の多様な種類を観察したいと思うならば北岳と八ヶ岳と白馬岳に行けばその大半に面会できるからです。
ウルップ島(漢字で書けば 得無島)の日本側での文献上で名前が確認できるのは1644年(正保元年)江戸幕府は諸藩に藩ごとの地図の作成を命じてた。最北の蝦夷地を治めた松前藩が提出した地図(正保御国絵図)には、知床半島と納沙布岬の東北に大小39の島々が描かれ、その内34の島には既に「くなしり」「えとろふ」「うるふ」等の名前が付けられている。
叉、ウルップ島の名前は正徳5年(1715年)松前藩が幕府に提出した上申書に記載されていて、松前藩が北海道、千島、カムチャッカ、カラフトを統括していると報告した。しかし、和人としては松前藩が独占的に交易しているとの意味と解釈される。し、その地の蝦夷の人から地理を聞きかじった程度であろう。
いずれの日にかウルップ島へ行ってみたい。
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