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山梨の山

登山と山と高山植物

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山梨県は山国です。
たくさん山に登ってきました。
その魅力は知る人ぞ知る宝です。しかし県内者を含めて知られていません。これからも自然の発掘に勤めます。ブログ初めてです。どうぞ宜しくお願いします。

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コマクサ雑記

2008.10.08 17:48  投稿者:ootaminoru

コマクサ雑記


1 コマクサの毒成分
 コマクサはケシ科ですからアルカロイドの毒成分を持っています。
ジセントリン、プロトピンで眠気、嘔吐、体温低下、呼吸麻痺、腎臓麻痺を起こします。しかし、少量であれば逆手にとって薬となり霊験あらたかなる御嶽山のご利益の表れだとして腹痛の妙薬として今でも製造発売している「御嶽百草」*の配合材として使用されてきた経緯があります。*長野県木曽郡大滝村 長野県製薬販売部
このように御嶽山の和漢方薬に配合されていたり、コマクサのことを「オコマグサ」と名付けて一株1銭で登山者に売られていたようで「一銭草」とも呼ばれていました。

 木曽駒ケ岳などにも昔は沢山コマクサがあったのかもしれません。
御嶽山同様、薬草として採取され少なくなって、最近は保護育成して元々あった株からの増殖に懸命だそうです。

 蝶の幼虫は天敵の鳥に対して武器を持ちません。
体力で立ち向かうには弱小であり無防備です。
そこでコマクサの毒成分を濃縮し身にまとい鳥から身を守る事で生き延びてきたのだと思う。彼らウスバキチョウの幼虫はそれらのアルカロイドに対して解毒能力を持っているものと思います。
現在、北海道山系にしかいないウスバキチョウは1万年以上前の最後の氷河期が終わり間氷期に入る頃はもっと広域で高密度でコマクサが繁茂していたと考えるれる。
御嶽山や木曽駒ケ岳、八ヶ岳、浅間山、草津白根山、蔵王、岩手山などにも乱舞していたかもしれません。


2 リシリヒナゲシ(ケシ科)
 日本で唯一のヒナゲシが生育しています。
北海道の孤島、利尻島の利尻岳に咲く利尻ヒナゲシです。千島列島には近縁種の千島ヒナゲシがあります。
ヒナゲシはポピーとも呼ばれて春先から5月の連休頃に庭や庭園で栽培されて美しい可憐な花が見られます。この園芸種の原産地はヨーロッパのヒナゲシです。
アグネスちゃんのデビュー曲です。
ヒナゲシではありませんがこのケシの仲間にはアルカロイドでモルヒネを含むものがあります。
19世紀、国を侵略する道具としてイギリスはインドで大量のケシを栽培し阿片を中国(清)に輸出して莫大な利益を挙げた。日本も戦前に朝鮮半島や旧満州の一部にで栽培し第二次世界大戦(日中戦争)時には大々的に栽培し中国へ売り外貨を獲得していた事を最近のNHKの報道で知りました。

リシリヒナゲシは黄色い花を付けます。写真2参照
矮小で大きくなりません。ヒナゲシはアルカロイドを含みません。

利尻岳登山で自生しているリシリヒナゲシを見ましたが、ほんの数株でした。
準絶滅危惧種に登録されています。
ただ、利尻島の住民はこのリシリヒナゲシを大切にしていて人工的にですが公園や街路や民家の庭に植えています。割合簡単に生育するのは利尻島は全山が火山の島で地質が同じで気候が生育地と殆ど変わらないからだと思います。
種としてはきっと絶滅を免れるのではないかと私は思っています。
私は人家や公共施設の花壇に植えるのも一つの方法だと思います。
住民のリシリヒナゲシに対する熱き思いが保護育成に向わしめていると思う。

西洋のヒナゲシと雑種が作れるのかどうかも知りませんがもし雑種が可能であれば住民は西洋種ひなげしの持ち込み、栽培を含めて極めて厳格に排除しているでしょう。

3 その他のケシ科植物
コバルトブルーの綺麗な花にエンゴサクがあります。写真3
丘陵地の高原に咲きます。
高遠城址の土塁の斜面に咲いていました。
山梨県内では櫛形山でも見ています。
北海道では利尻岳、後志羊蹄山、芦別岳でエゾエンゴサクを見ました。紫外線の強い場所ほど濃厚です。同じ生育地でも色バランスが微妙に変化していて見ていて飽きません。宝石のようです。


写真2、3はHPから拝借しました。


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コメント(1) | この記事のURL | カテゴリー:歴史文化産業

コメント

I don't even know what to say, this made things so much esaeir!
投稿者:Luas: at 2012/03/22 00:48

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