笛吹権三郎伝説
2015.11.21 09:38 投稿者:ぶどうおばさん
民話と伝説の違いは、山梨むかしがたりの会代表 藤巻愛子さんによると
民話....民間の説話。口伝で引き継がれてきた民間の昔話を昭和に入り
聞き取り書き留めることが流行り、それが民話となった。
「昔々、あるところに、おじいさんとおばあさんが。。。」という
出だしの如く、いつ・どこで・だれが をはっきりとは特定していな
い。 民話の定義に関しては様々ある。
伝説....歴史上の事実ではないが、その地に語り継がれている話。
「今から450年前、甲斐の国に、○○という娘がいて。。。」など
いつ・どこで・だれが を示し、どうなったという結末を実在する
建物や山や川や神社・寺の名前を出して説明する。
平成27年度 山梨学講座から
だそうですが、地域には色々な話が語り継がれています。
笛吹権三郎(ふえふきごんざぶろう)の話は、いつ・どこで・だれが がおよそ分かる点で伝説の部類に入ると言えるでしょう。
甲武信岳と国師岳に源を発する川の急流に沿った山奥の村に落人の親子が
住んでいた。子は権三郎と言い、母親を大切にする孝行息子で笛の名手だ
った。1577年大雨による洪水で家もろとも濁流に飲み込まれ、権三郎
は助かったが母親は行方不明になってしまった。権三郎は笛を吹きながら
昼夜懸命に母を探したが見つける事が出来なかった。ある日、権三郎も川
の深みにはまり流され、下流で遺体となって発見され長慶上人により懇ろ
に弔われた。これ以降この川は笛吹川と呼ばれるようになった。
長慶上人は長慶寺を開山し、笛吹権三郎の墓をつくり供養した。
笛吹市には笛吹権三郎の像が何ヶ所か有ります。
笛吹川の名前の由来を教えてくれるこの伝説は、地元の人々にことさら愛着を持たれているように思います。
(1枚目の写真 笛吹権三郎の像
石和温泉駅を南に500m程のバス通り
沿いにあります)
2012年撮影
(2,3枚目の写真 笛吹権三郎の石像と塚
左手前の二段重ねの石が塚で頭と銅を
かたどっているそうです。長慶寺境内)
2015年11月18日撮影
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