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山梨が好きなのに、とっさには山梨の
良さを言えなくて、少々焦る甲府在住
の人間です。
山梨に関する事、甲府に関する事を
調べてレポートしてゆきます。
そうした中で、山梨の魅力を見つけ伝
える事が出来れば、と、考えています。
 ジャンルは? ....いろいろデス☆


     

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一千万年をたどるツアー

2014.11.10 17:13  投稿者:ぶどうおばさん

2014県民コミュニティーカレッジ
「南アルプスの大地形成一千万年を辿る旅」というバスツアーが大学コンソーシアムやまなし主催で11月9日に行われました。
引率されたのは県立大学の輿水教授と県文化財保護委員の小村先生はじめ指導に当たる方と大学コンソーシアムやまなしのスタッフの方々で、輿水教授が各地点でポイントや見所を解説して下さいました。
大型バス2台が満員という参加者は小さなお子さんから高齢の方まで老若男女さまざまで、バスの中でも先生のお話に耳を傾けたり気さくに質問しておられました。



南アルプスは北米プレートとユーラシアプレートの境界線にあり、東から太平洋プレート・南からフィリピン海プレートが日本列島の下に潜り込んで来ることにより年間4mm隆起するという活発な動きをしている場所です。

ツアーでは糸魚川ー静岡構造線上で断層が地表に露出している箇所や1300万年~500万年前に生息していた貝の化石や2~4万年間隔で動いてきたという活断層の地域や130万年~20万年前に噴火を繰り返してきた八ヶ岳の堆積物の大崩壊によりできた崖など、一千万年以上前からの南アルプスの地質的な歴史を目視できる場所を訪れました。


   甲府駅
    ↓
   昇仙峡 道路脇
    ↓
   宮沢賢治銀河鉄道展望台
    ↓
   韮崎文化ホールで休憩
    ↓
   下円井の断層
    ↓
   七里岩の全景を離れた場所から
    ↓
   一之瀬台地(車窓)
    ↓
   富士川クラフトパークで昼食
    ↓
   早川橋付近の貝化石
    ↓
   新倉断層露頭
    ↓
   雨畑の粘板岩
    ↓
   道の駅 富士川
    ↓
   甲府駅


 花崗岩
  花崗岩はマグマが地下深部でゆっくり冷え固まった岩ですが、上昇運動等の
  地層の動きで地表部に出て来るそうで昇仙峡の道路沿いで手に取って観察す
  ることが出来ました。白っぽい理由は石英や長石に富むからで、風化し脆く
  なっているものは手で握るとボロボロと砕けます。さらに細かいものは真砂
  土(まさど)と呼ばれるそうです。

 下円井(しもつぶらい)の断層    韮崎市下円井
  20万年前の礫層に石英閃緑岩が乗り上げた逆断層。河底のような場所に
  あり覗き込むのは少し難しい。
 

 七里岩
  130万年~20万年前に噴火した八ヶ岳は大きな山体を造っていましたが
  20万年前頃地震などで大崩壊し土石流が釜無川や甲府盆地に達しました。
  七里岩は、その時の釜無川の堆積物を現在の釜無川が浸食してできた崖との
  ことです。

 一之瀬台地   南アルプス市
  活断層によってできた台地。八ヶ岳の火山礫や灰からなる堆積物が20万年
  前に大崩壊した際に流れ来た岩屑は2~4万年間隔で動き、断層に挟まれた
  この場所は土地が持ち上げられ平坦な台地になったそうです。

 早川橋付近の山肌に露出している貝化石  身延町
  1300万年~500万年前に生息していた貝(イタヤガイ・ツノガイ・フ
  ネガイ・タマキガイ等)が砂岩の表面に露出しています。かってここは海底
  で後に隆起したため現在は山肌に埋まった状態で見えます。県指定自然記念
  物なので採取は不可。
  本来、早川の河床を歩き貝の化石を掘ったり観察したりする予定でしたが雨
  で河床の石が濡れて滑りやすく危険なので割愛されました。

 新倉断層露頭     南巨摩郡早川町
  糸魚川ー静岡構造線(フォッサマグナの西縁)を地表で目にすることの出来
  る数少ない貴重な場所とのことで国の天然記念物に指定されています。
  右(東)側は千数百万年以前の凝灰角礫岩、左(西)側は二千数百万年以前
  の粘板岩で、左が右に乗り上がる逆断層です。
  最近の豪雨で表面が崩れたそうで5年前に見た時より境目が分かりにくくな
  っているのが少し残念です。

 雨畑の粘板岩
  粘土・シルトが固まってできた板状の岩石。水平に堆積した地層が傾いて
  隆起したためこの形状になったそうです。雨畑の人々は良質の粘板岩で硯
  を作って地場産業にして来ました。



指導に当たられた先生方のお話は地質学初心者にも分かり易く、石を手に取って重さや手触りを味わうと机上の知識が一気に具体的で身近なものになる感じが有りました。 
参加者の中には、知人に誘われて来たけれど説明を聞いてみて山梨の大地の成り立ちを知らなかったことに気づいた・興味を持ったと言う方もおられました。
輿水教授や小村先生ほか大学コンソーシアムやまなしのスタッフの方々は、説明や個々の質問への応対やスケジュール調整に大変ご苦労されたことと思います。参加させて頂いた側としては一日たっぷり見聞きし学び大満足の行程でした。こういう野外学習の機会がある事は本当に貴重で有難いと思います。


  (1枚目の写真 新倉断層露頭
            中央のオレンジ色に紅葉した丸い木の向こうを通るよ
            うに右上端から左下に斜めに走る線が断層の境界線。
            赤黄の落ち葉が細い線を作っています)
  (2枚目の写真 下円井断層
            見られる逆断層は川底付近)
  (3枚目の写真 早川橋付近の山の貝化石)
                   2014年11月9日撮影

  
     

     


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