TOP > ブログ一覧 > ぶどうおばさんの山梨見どころ記 > 桃の保存

プロフィール

山梨が好きなのに、とっさには山梨の
良さを言えなくて、少々焦る甲府在住
の人間です。
山梨に関する事、甲府に関する事を
調べてレポートしてゆきます。
そうした中で、山梨の魅力を見つけ伝
える事が出来れば、と、考えています。
 ジャンルは? ....いろいろデス☆


     

ブログ内検索

カレンダー

<< 201811  
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

バックナンバー

最近の記事

カテゴリー

最新のコメント

関連リンク

桃の保存

2008.09.21 09:57  投稿者:ぶどうおばさん

十日程前の話になりますが、桃を生のまま長期保存することが可能になりそうだ、と
いう記事が新聞(9/9付山梨日日新聞)に載っていました。

りんごを長期保存する時のやり方「CA貯蔵」で桃を保存する試みがJAフルーツ山梨で
進行中だそうです。

CAとはControlled Atmosphere(調整された空気)の略です。

果物は収穫後も生きており、人間と同じように呼吸(酸素を吸って二酸化炭素を排出)
しています。従って酸素の供給を減らせば呼吸が不活発になり熟したり傷んだりする
のを防げる、という考えです。

なら例えば、二酸化炭素を充満させたままにしておけば酸素が吸えず呼吸を不活発化
させられるのでは?

実際には、呼吸を抑制できても二酸化炭素は果実障害を起こす(CO2障害)事が判り
改良を重ねた結果、窒素濃度を高くするという方法になったようです。
調整された空気、というのは窒素•酸素•二酸化炭素の割合を調整した空気、という事
になります。



JAフルーツ山梨では青森県の会社と共同で実験しCA貯蔵で1ヶ月保存した桃を試食
したところ、果肉に少し黄バミはあるものの品質的には落ちていないことが分かった
とのことです。
今後はCA貯蔵と冷蔵貯蔵の2パターンで保存を試みるとのことです。  
              (上の写真は上記会社の窒素調整機です。会社のHP
               からお借りしました。)
冷蔵する事は、カビ•細菌の繁殖を防ぐ効果の他に呼吸量を減らす効果があります。

上記の会社はネットで拝見するとCA冷蔵庫というものを開発していて、それはCA装置
と冷却装置を合わせて構成した最新のシステムのようです。
              (真ん中の図はCA冷蔵システムを表したものです。
               同じくHPからお借りしました。)
またエチレンガス除去機なども製造していて果物が呼吸する際発生するエチレンガス
(植物の成熟促進ホルモンで傷みの原因になる)を吸収除去する作業もやっておられ
るようです。       
              (一番下の表は調整された空気の内容です。
               同じくHPからお借りしました。)



JAフルーツ山梨が生桃の保存法を研究している理由は、
   •季節外れに供給して高値を狙おう    というよりむしろ、
   ●山梨県特産の桃が最盛期に採れ過ぎて値崩れするのを防ぎたい
                      という発想に基づくものとの事です。


ところで、
呼吸量を減らすことが熟し過ぎを抑える、と前述しましたが、
もう少し詳しく言うと、

呼吸で取り込んだ酸素の一部は取り込まれた先で強い酸化力を持つ《活性酸素》という
物質に変わるのだそうです。
この《活性酸素》は侵入する細菌を撃退したり解毒する働きなどプラス面の働きをしま
す。一方で細胞や組織を酸化して変質させ機能を衰えさせる、いわゆる老化現象を引き
起こすとも言われています。


人間に関して言えば、
テレビCMでも「サビない人」を目指そう的なうたい文句を聞いた事があります。
サビる=酸化→老化 という回路は耳慣れてきて《活性酸素》という言葉は既にアンチ
エイジングの敵のように見なされています。

人体には、もともと《活性酸素》を消去する「抗酸化酵素」というものがあるそうです
が40代頃から酵素の機能は低下してゆくとのことです。
抗酸化物質としてはビタミンC•E、βカロチンなどが有るそうで概して果物などは老化
防止によさそうです。
人間の話にそれてしまいましたが、

桃に戻ると、


今回の試みで、酸素をコントロールして生の桃が長期保存できればクリスマスに生の
桃を食べられる(ハウス栽培のでなく)という状況が生まれそうです。
旬の時期に採り過ぎた桃がジュースやシロップ煮でなく生で保存できるなら、生産者に
は朗報(保存のコストにも依りますが)なのだろうと思います。

ドライマンゴーやドライレーズンのようにドライという方法で製品化出来ない水分いっ
ぱいの桃ならばなおのこと、生保存の試みが上手くいって山梨特産の桃が冬も市場を
にぎわして欲しいです。


コメント(0) | この記事のURL | カテゴリー:ワイン・フルーツ

コメント

コメントを投稿する

ボタンをクリックしてもコメントフォームが開かない方は、
お使いのブラウザのポップアップブロック機能を解除してください。

▲Page Top