難!ローマ字表記
2008.08.12 12:18 投稿者:ぶどうおばさん
日本語をローマ字で書き表すのには、意外と落とし穴があります。
例えば下の日本語。
ローマ字表記は、どちらが妥当と思われますか?
【A】 【B】
どうぞ Doozo. Douzo.
どういたしまして Doo itashimashite. Dou itashimashite.
頭痛 zutuu zutsu
カレー karee kare, curry
牛丼 gyuu don gyu-don
サービス料 saabisu-ryou sabisu-ryou
上の表の【A】は、中国語版甲府市観光ガイドの冊子に出ているローマ字表記。
【B】は、大学生活を含めてアメリカ滞在7年の人間の表記。 です。
皆さんは、【A】【B】のどちらに、より多く共感されるでしょう?
【A】は、”母音が続く時は、重ねて書く”という決まりで統一されているよう
なので、その事に気付けば読めますが、なんとなく、違和感を感じさせます。
例えば、「Doo」は「ドオ」と読むより「ドゥー」と読まれそう(英語のDoに似て
いる。 また、zoo《動物園》のooはウーと読まれる)です。
一方で、「Karee」は「カレエ」より「カリー」と読む(eeはイーと読まれる)人
もいそうです。......この場合はどちらでも、意味は通じると思いますが。
「どうぞ」は 「Douzo. 」 の方が、読みが自然ではないかと、私的には思います。
「牛丼」は、アメリカのレストランではメニューに 「gyu-don」と、記載されて
いる とのこと。これも、こちらがわかり易いと思います。
母音を続けると、他の読みになったりして、読み方をとまどいます。
また、「ツ」の表記も、ローマ字では「tu」と習いますが、一般的には英語ふうに
「tsu」と表記される事が多く、英語版観光ガイドも「勝沼」は「Katsunuma」です。
「tu」を「ツ」と読む人と「トゥ」と読む人の割合は分かりませんが、そろそろ
「ツ」→「tsu」に統一していくほうが、混乱が少なくなるのではないでしょうか?
冊子の中には、次のような部分もありました。 (真ん中の写真)
これは一体、誰がどのように使うのでしょう?
日本語が読める人は中国語をどう発音すればいいか分からない。だから、声に
出して中国語で言えない。
中国語が分かる人は、日本文は読めないし発音出来ない。だから、日本語でどう声を
発したらいいのか、分からない。
で、この冊子をよく見たら、”筆談集” の文字。
なるほど、声に出して言わなくても、文を指し示せば相手に通じる仕組み。
最近、街で筆談で会話している外国人はほとんど見かけませんが、筆談も1つの方法
といえます。この筆談集には、相手の返事も予測して書いてあり、相手は4択で答えを
選べるので、これを利用したら、会話はスムーズに行くかも知れません。
この筆談集は小冊子ながら、『中国語•日本語•ローマ字の読み方』を載せている会話
ページも有ります。 (一番下の写真)
これが最も使い易いのではないかと思います。
日本語発音の抑揚はともかく、何とか声に出して、中国人観光客が言ってくれたら、
より円満にコミュニケーションがとれそうな気がします。
旅の簡単会話ハンドブックも、もちろん売られてはいますが、こういう無料の
パンフレットが、活用し易いものであれば、ベストと思います。
冊子に『中国語•日本語•ローマ字の読み方』の会話欄が増え、この冊子が、より
利用されるものになることを期待しています。
コメント(2) | この記事のURL | カテゴリー:イベント・祭
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コメント
同じローマ字を続けてつづることは「あり得ない」と言われました。
そのルールにのっとるならば、「Doozo」というスペルはおかしいということになる訳で・・。
日本語で
「どうぞ」と書いて日本語の発音は「どおーぞ」と「お」を伸ばして発音します。
これは長音と言います。