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最終講義

2009.12.28 21:30  投稿者:ootaminoru

今の山梨を語るジャーナリストは多くない。
その多くないジャーナリストの中で県民の立場(=利益)にたって山梨県内の時事問題を論説し提言を展開してきた人がいます。
その人は椎名慎太郎先生です。その先生の最終講義を偶然聴く機会に恵まれた。

先生は本来は学者です。
山梨学院大学法科大学院教授。法学部政治行政学科教授
椎名慎太郎先生です。
ですが、先生は山梨県の現代の時事問題をも語る貴重なジャーナリストでもありました。


平成21年12月18日
山梨学院生涯学習「山梨学研究2009」
{山梨における合併の「成果」と今後の自治体改革}が先生の退官最終講義となりました。

県民の一人として自分が生きている地域社会の現代。そして日本の近代、特に現代を認識し自分が時代の中で生きている証を築きたいと願う者ですが、光陰矢のごとし学なりがたしでこのまま朽ち果ててしまうではないかと焦りを覚える昨今です。
現代を認識出来ない者はその鏡の反射として自分を映し出す事が出来ず自分が見えていないと思います。
根無し草の浮き草だ。


椎名先生は現代の山梨県内に発生している地方時事問題に対して向い合い、論説しそこから県民主権を醸成する地域力の源泉を導き出そうとされていたと思います。
その思いは生涯学習に長く従事されセンター長をも歴任されていました。
今年2009年のシリーズのテーマは
「山梨県における地方自治と分権の今後」でした。
そのシリーズの最終講義でもありました。

山梨県は昔から金儲けばかりに関心があり、抜け駆け、贈収賄、談合が盛んで地方自治レベルの時事問題を論ずる機運は少なく、自分だけの身の回りの損得勘定の為に地方自治の時事問題に情報を得るのであって地域社会の共通認識を共有する機運を形成して来なかった傾向があると思っています。
国政レベルは所詮、自分の主権、自治問題ではなく借景であり絵空事の風景でしかありません。

山梨県には二つの地方新聞があります。日刊紙と週刊誌です。日刊紙は全国紙の新聞と体裁を同じにしています。国政レベル及び地方自治や市町村のその時々の断片的な事象ニュースを掲載します。地域社会の事象ニユースは全国紙に比較して記事が多く濃淡の差はあっても、細切れの断片的な事象を伝えるのみです。
その事象紹介記事は毎日のテレビなどのマスメヂアと同じ次元のものです。
情報の垂れ流しにしか過ぎません。その中で自分に身近な事象にのみ関心があり記事を読み記憶する事になります。

日刊紙には「時評」や「論説」のコーナーの論説があります。以前は「社説」がありました。
その「時評」や「論説」には国政レベルの事象に対して論評されています。
県外の論説者によって全国区を対象とした一般国民を対象とした解説がなされています。
記事の多くは通信社などから買って来て日刊紙に配信しているだけなのでしょう。

その論説は全国区に通用する当を得た解説であり全国区レベルの論調ではありますが所詮、他のマスメヂアと大同小異で国政レベルの日本列島の事象の流れを掴むだけのものです。
私は数社の日刊紙の論評を読むようにしています。
新聞社によりかなり論調が異なります。複眼視することが寛容かと思っています。

地方自治レベルの時事問題掲載は地方新聞の日刊紙では例えば、ある日突然、明野最終処分場が赤字35億が見込まれる。当初の予定搬入量の5.5㌫しか搬入していない。その原因は県庁の関係者の弁をそのまま掲載し産業経済が低迷しているからだと解説しています。
県知事はその赤字が見込まれる処分場の経済的経営見込み調査を依頼した調査機関000に対してその対策として5.5年の処分場の搬入時期を引き延ばす。叉一般灰をも埋め立ての対象に増やすと言わせています。
客観視するように見せかける為に自分の口からではなく調査機関に言わせているのです。
県知事はその提言を尊重して此れから有識者や県民の声を聞いてその方針を模索すると言っています。
これだけのニュウスソースでは県民がこの問題にどのように考え立ち向かったら良いのかは不足です。判断が出来ません。
そもそも明野の処分場は15年の建設に関するリードタイムがあり、その中で何故こんな事が起きたのか?5.5年の搬入の期間や埋め立て品目の決定に至る地元との長い時間を掛けての交渉結果の協定の中心的な決定事項は処分場建設合意の核心部分であって、簡単に調査機関が協定を反古にする提言は権限外の事象であり、問題をいたずらに複雑化するのみであると思われます。
世論を誘導し世論を分断し、官僚主導の世論形成だと思う。
叉その失敗の経験の原因を外部機関に委託して調査させ反省する。そこから此れからの政策に繁栄させる等など為政者の成すべき事は沢山あると思う。
日刊紙は県庁の主体者に身を委ねて県民の民意を繁栄させようとは思っていない。

一方週刊誌の方に、これ等の県内の時事問題を「記者の目」のコーナーを用意して問題を分析し発生経過、原因などの流れを掲載してます。
このことによって始めて15年の歳月の中で起こった真相が見えて来ます。

そして「直言」で提言者の名前を掲載し、文責の所在を明確にした上で論説し問題解決の意図口の方向性に切り込んで行っています。
問題解決の方向性は一つではない。他の人からの提言を含む複数あってしかるべきです。複数の問題解決策の提示が普通ですあり、世論はやがて一つに創生されて行くと思いたい。
ここで大切なのは官が誘導するものではなく市井のジャーナリストに語らせる民主主義が大切なのです。

数少ない山梨県内の社会に解放されたジャーナリストが活躍出来る場であります。

ジャーナリストは沢山いるのかもしれません。しかし庶民に開放された場を持たなくて、持てなくて庶民と共に生きていけない風土が依然存在しているだけなのかもしれません。
これは山梨県に限定された事ではないのかも知れませんが大きな山梨県に与えられた宿題だと認識しています。
地方時事問題即ち地域社会問題に対してジャーナリズムが育たない地域だと思う。
その事は本当の民主主義が育ち難い土壌と言い換えることが出来ると思います。
誰もが住みやすい地域社会、御もてなしの心を持った人が集まる地域社会とは皆に開かれて共存共栄の民主主義社会だと思います。
そうした地域社会の創生の理念に向って歩んでこられたのだと思います。

その中でジャーナリストとして活躍されてきたのが椎名先生でした。
残念ながら先生はこれで山梨学院大学を退官されます。
大学を退官されますが28年間在住した山梨県に留まられるそうです。
が、ジャーナリストとしては今後の予定に言及されませんでした。
引き続き活躍していただきたいのですが一区切りされるかもしれない。

先生ありがとうございました。先生御苦労様でした。
山梨県で出会った印象に残る言論人でした。


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コメント(1) | この記事のURL | カテゴリー:あの人に会いたい

コメント

これまで気づかずにいました。親切なご紹介ありがとうございました。ぼつぼつですが、マスコミの相手を続けています。最近では今月2日、朝日の山梨版。
投稿者:椎名慎太郎: at 2011/02/07 18:29

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