バイオディーゼルで走る山交バス
2008.02.28 18:57 投稿者:小 バカボン
昨年からたびたびマスコミに登場する山交バスのバイオディーゼル。
環境にやさしいという触れ込みですが、どんなものかと調べてみました。
我らが山交バスは、以前にもCOMPRESSED NATURAL GAS (CNG) = 圧縮天然ガス を燃料とするバスで環境保全をアピールしており、CNGバスは既に30両も保有している模様です。このCNGバスは確かに黒煙も出さず、排気ガス臭もほとんど感じない優れ者で、バスのイメージを大分変えました。
バスカラーも若草色の環境系に変え(実は親会社の国際興業カラー)、グリーン経営認証というものも取得して、エコにこだわっている様子をひしひしと感じます。
さて本題です。バイオディーゼル=BDFの原料は「てんぷら油」の使い古し油で、これに化学薬品を混ぜ濾過して軽油と同じ性質の燃料をつくります。
エコ燃料としての原理ですが。
今問題となっている地球温暖化の原因である二酸化炭素について、てんぷら油の原料の「菜種...
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番外 バスの工場見学記
2008.02.26 08:22 投稿者:パンダ 1号
山梨の話ではありませんが、バスの工場を見学してきましたので紹介いたします。
いすゞ自動車と日野自動車はバス生産の共同化を行っており、Jバスという会社で大型バスを作っています。
路線バスの生産ラインは、栃木県の宇都宮市にあります。(観光バスのラインは、石川県です。)
自動車の生産ラインといえば、ベルトコンベアーに乗った車の原型がロボットで溶接・組み立てされていく様子を想像しますが、バスの生産はもう少し手作り感がありました。
仮のタイヤを付けた車軸の枠組みに、大きな鉄板を整形し左右ボディーと天井部ボディーが組み合わされ、数百本の配線が施され、運転装置・内装が順次取り付けられ、床が貼られて鉄色そのもののバスが出来上がっていきます。
営業用バスは、基本設計に各バス会社の個別仕様が細かく加味され、どれ一台とて同じバスは無いようです。
生産中には、バス後部に発注会社名の手書き名札がついているので、完成後の引き取り先がわかります。
それにしても殆ど手作りといった感じで、これほど多くの人間がかかわるの...
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風林火山 記念乗車券
2008.02.20 18:23 投稿者:小 バカボン
記念乗車券という言葉、久しぶりに聞くような気がします。切手マニアはまだ生存していると思いますが、記念乗車券マニアはもう稀少生物になりつつあります。
昔集めたバスグッズを整理していたら、昭和の時代の終わりにNHKで放映していた大河ドラマ「武田信玄」(主演 中井貴一)に因んで、山梨交通が発行した変わり種記念乗車券が出てきました。
ものものしい箱入りです。
軍配と風林火山の旗 2種類ですが、面白いのは有効期限です。
なんと昭和64年12月31日まで、となっています。
この年は昭和天皇が崩御したため64年はほんの数日、1/7まででした。
アクシデントでしょうが、乗車券の価値よりも有効期限の方が価値があるかもしれません。
あえて皆様にご紹介いたしました。
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珍しい電車が甲府駅に
2008.02.16 18:40 投稿者:小 バカボン
2/14午後、甲府駅近くを通りかかるとあまり見かけない電車が入線しているのに気付きました。
どうも、都内を走るオレンジ色の「中央特快」のようです。
しかも新型車両で真新しい感じです。
こうゆう時こそ鰍沢の模型電車の店「レールパル」のご主人に聞けば何かわかると思い携帯のカメラで撮影、メールしましたところやはり本物の「中央特快」のようです。
甲府駅で見かけることはまずないようで、貴重な写真となりました。
ご存知のとおり「中央特快」は大月駅・河口湖駅までは運転されていますが、甲府までは来ないはず。
その電車がここにいるのは恐らく試験運行で、しかも甲府駅に停車しながら「中央特快 東京駅行き」の行先表示をだしていることは、乗務員訓練のためでしょうが、大変まれなことでマニア向けサービスとも思える貴重な瞬間だそうです。
新型車でスマートな車体は、E233系と言うそうで、全身がオレンジ色に包まれていたころとは違い、アルミボディーにオレンジラインを入れた斬新なものです。行先表示は、発光ダイオードのような感じ...
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バスの店 ビーユー 紹介 (オタクとマニアの違い)
2008.02.15 12:09 投稿者:小 バカボン
甲府市内にバスマニアの店があります。
その名は「バスの店 ビーユー」。名前はかなりマニアックで、いすゞ自動車のバスの型式BUからとったものと思われます。
山手通りに面し、一高前バス停の近くにあります。
正面は花屋さんですが、店舗の奥にはショーケースと壁いっぱいにバズグッズが並びます。バスのおもちゃもいっぱい売ってます。
このお店、知る人ぞ知る 全国のバスマニアでは有名な店で、県外からも多くのバスファン、特に山交バスの情報を得るためにやってきます。
どういうわけか、山交バス関連グッズで非売品のものも沢山おいてあります。
また、このオーナーの乗るワゴン車、カラーリングが変わっています。
なんと、中国地方の路線バス会社「一畑バス」のボディーカラーそのものです。おまけに、この塗装当該バス会社の整備工場で仕上げたという、ブランドものです。
山梨放送でも紹介されたことがあるようですが、珍しいお店であることは確かです。
マニアは平気なのでしょうが、入るのにはちょっと勇気がいります。
因みに、先般勉強し...
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山梨交通が消印に
2008.02.10 12:39 投稿者:小 バカボン
面白いものを発見しました。
古いハガキの消印がなんと「山梨交通」です。何かの間違いかと思いましたが、郵政省の本物です。
「日本一の昇仙峡」という言葉と一緒になっていますので、恐らくコマーシャルでしょうが、随分前から郵便局も斬新な考えを持っていたのですね。
小泉さんの頃には融通性がないとのことで民営化されましたが、この路線でいけば違っていたかもしれません。
さて、山梨交通と昇仙峡は切っても切れない関係ではありますが、なぜ消印コマーシャルまで頑張るのでしよう。
それは恐らくこの当時、観光地ブームの中で「全国観光地百選」の選出を意識しPRに努めていたのだと想像されます。
やがて昇仙峡は、昭和28年 同百選 渓谷の部で日本一となり、同年文化財保護法に定める「特別名勝」にも指定され、日本有数の観光地となっていきます。
花崗岩の浸食による6kmあまりの渓谷の開発は、長田円右衛門により江戸時代の天保14年に開かれた「御岳新道」により始まり、この日本一で絶頂期を迎えたわけです。
そして、この昭和28年...
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開発バス の痕跡
2008.02.05 18:15 投稿者:小 バカボン
現在甲府盆地を走るバスは「山交バス」、たまには「じゃまこうバス」などと陰口が聞こえますが、乗客が少ない割にはガンバッテいます。
ところが、戦前の甲府には山交バスは無く、「開発バス」が走っていたのです。
この開発バス、正式には「株式会社 山梨開発協会 バス」と言います。
協会なのに株式会社とは何かしっくりいきませんし、開発とバスが結びつくのもよくわからない気がしますよね。
会社組織の山梨開発協会は、当時バスを運行していた山梨自動車運輸㈱・山梨公衆自動車㈱・御岳開発組合の3者が合併してバス運行を行うために発足しましたが、これと同時に昇仙峡の開発・山梨県内の開発を志す同志の集まりにより発行された「開発」という雑誌と不可分の関係にあり、山梨を開発し発展させるという大志に燃えた命名であると推察されます。
もちろん山交バスは、この開発バスが土台となり戦時統合命令によりできた会社ですから、親子関係にあるといえます。
しかし、開発バスという呼び名を知る人も少なくなり、その痕跡も段々なくなってしまうこ...